きれいに片づけて!
片づけないならおもちゃ捨てちゃうよ!
こんな声のかけ方をしていませんか?
子どもが片付けをしないとイライラしますよね。
しかし罰としておもちゃを捨てるのは逆効果です。
怒るのではなく、なぜ片づけないかを理解して声掛けを変えることで自ら片づけられる子どもになります。
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片付けのコツは
・「片づけて」ではなく「戻して」という
・片づけやすい環境を作る
・一緒に片づける
・少しでもできたらほめる
です。
片付けができる子どもになると、親としても楽ですし、子ども自身のためにもなります。
躾とは1度言って言い聞かせるのではなく、繰り返し丁寧に説明することです。
子どもが片づけない理由
子どもが片付けをしない理由は
・片付けが楽しくない
・もっと遊びたい
・片づけるのが難しい
・片付けを理解していない
・環境が整っていない
・めんどくさい
などがあります。
大人でも片付けが苦手だったり、面倒くさいと感じることがありますよね。
遊ぶのが大好きな子どもならなおさら、片づけるのは楽しくないと感じます。
自ら片づけるようになる対応のコツ
「片づけてね」というだけでは片づけられる子どもにはなりません。
一緒に片づけたり、声かけを工夫することで、少しづつ自分で片づけられるようになります。
できないことを叱るのではなく、できたらほめるように意識しましょう。
また、片づけやすい環境を整えることも大切です。
以下で詳しく説明します。
声のかけ方のコツ
特に子どもが小さいうちは
【片づける】というのがどういうことかを理解できていない場合があります。
「ちゃんと片づけてね」
「きれいにしてね」
と抽象的に言うのではなく、
「元の場所に戻してね」
「床におもちゃが一つも落ちてないようにしてね」
と具体的に伝えましょう。
声をかけるタイミングも重要です。
遊びに熱中しているときに言っても伝わりません。
一段落ついた時や、
「〇時になったら片づけてね、ご飯だよ」
と時間や理由を伝えておくとよいでしょう。
「まだ片づけてないの?」
ではなく1つでも「片づけられたね」とプラスな言葉を使いましょう
一緒に楽しく片づける
片付けがつまらなくてやりたがらない場合は、楽しめるようにしましょう。
まずは大人がおもちゃをボックスに入れるなど、やって見せます。
「おもちゃはここに入れてね。おもちゃあるかな?」
「どっちがいっぱいお片付けできるかな?」
「何秒で片づけられるかな?よーいどん!」
と、競争したりして楽しく片づけましょう。
また、
「この子おうちに帰りたいって」
「この絵本のおうちはどこかな?」
と【片づけ】と聞くと嫌がる子どもも、言い方を変えるとやってくれます。
保育園でも「片づけて」と言っても聞いてくれない子どもも、
「これどこにあったの?先生わからないから教えて」
と声をかけると元の場所に戻してくれます。
戻せたら「ありがとう」と感謝する、褒めることで、子どもの自己肯定感が高まります。
環境を整える
遊びやすく、片づけやすい環境を作りましょう。
物は多すぎず少なすぎず、十分に遊べる量とスペースを確保しましょう。
・ふたのないかご
・ボックス
等を用意して、おもちゃを放り込むだけで簡単に片づけられるようにしましょう。
ただしなんでも適当に入れるのではなく
絵本、ままごと、車、パズルなど、遊びが混ざらないようにそれぞれのボックスに入れましょう。
そして、毎日決まった場所に戻しましょう。
昨日はこの棚に片づけたけど今日はあっちの箱に入れるなど、場所が定まっていないと混乱します。
子どもが戻せない場合は、親がきちんと元通りに直します。
特に1,2歳は秩序の敏感期といって生活のルールを身に着けていく時期です。
場所や順番にこだわりを持つ時期なので気を付けましょう。
収納スペースも広めにして、子どもでも出し入れしやすいようにしましょう。
少しでも片づけたらほめる
初めから全部片づけることはできません。
途中までは大人がやって「最後の1個かたづけられるかな?」
とすこしづつできるように誘導しましょう。
一つでも片づけられたら「できたね!」とほめることが大切です。
また、「片づけてくれてママはうれしいよ!」
と『I(アイ)メッセージ』で伝えるとよいでしょう。
「(あなたが)片づけなさい」というyouメッセージ
よりも「かたづけてくれたら(わたしは)うれしいな」
というIメッセージのほうが子どもにはつたわります。
「捨てるよ」はNG。声掛けのコツ
「片づけないなら捨てるよ!」
といえば、その場では言うことを聞くかもしれませんが根本的な解決になりません。
毎回本当に捨てるわけにもいかないし、どうせ捨てないと子どもも慣れてしまいます。
また、捨てられてもいいものなら片づけなくてよいことになってしまいます。
・いらないものは自分で捨てる
・必要なものはきちんと片づける
・物を大切にする
をきちんと伝えましょう。
物によっては「片づけないと預かるよ」はOK
これなら嘘にならないですね。
あとで使うもの、また遊びたいものには有効です。
しかし、
・お絵描きしたもの(描き終わったらいらない)
・紙飛行機など
また作ればいいものの時は有効ではないですね。
片づけるの面倒だから預かってもらおうとなってしまわないように気を付けてください。
「片づけないと捨てるよ」
とデメリットを言うのではなく、
「片づけたら○○しよう」
とできた時のメリットを伝えましょう。
最後に【子は親の鏡】
子どもは親のことをよく見ています。
親が片づける姿を見せれば、子どもも真似をするようになります。
「なんで片づけないの!」
と怒っていれば、イライラは子どもに伝わります。
もっと遊びたい、めんどくさいといった子どもの気持ちを受け止めて、一緒に片づけていきましょう。
普段から片付いた部屋にしておくことが、子どものメンタルにも影響を与えます。
遊びやすく片づけやすい部屋で、子どもも親も落ち着いて過ごせるようにしたいですね。
躾とは一度言って言い聞かせるものではなく、繰り返し丁寧に説明することです。
感情的になるのではなく、しっかり子どもと向き合って、気持ちを受け止める。
すると子どもの自己肯定感が高まり、自信がつきます。
なんでも自分でやりたがり、いろんなことができるようになると、親としても育児が楽になりますね。
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