2歳の子どもを叱っても、悪い行動をやめない。もっと強くしかるべきなのか?
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この記事では
・効果的な叱り方
・叱られてもやめない、くりかえす理由
について説明します。
叱ってもくりかえす、やめない子どもに効果的な叱り方
何度言っても聞かないのは、叱り方が間違っているのかもしれません。
次の3つを意識してみてください。
1.事前に約束をする
2.ダメな理由を説明する
3.よい行動したときに褒める
順に説明していきます。
事前に決まり事の確認、約束をする
事前にやってはいけないことの確認をしておきましょう。
例えばスーパーに入るときに、
「店内では走ってはいけないよ」
と約束しましょう。
もし走ってしまったら、叱るのではなく
「お店で走っていいんだっけ?」
と聞いてみてください。
子どもが自分で気づけるようになります。
ダメな理由を説明。ほかのことに誘導
「だめだよ!」というだけでなく、理由を説明しましょう。
きちんと子どもの目を見て丁寧な言葉で説明することが大切です。
説明しても理解できないと思うかもしれませんが、繰り返し説明すると伝わります。
例えば物を投げてしまう子どもには
「投げたら壊れちゃうよ。友達に当たったら痛いよ」
と説明したうえで、ほかのことに誘導しましょう。
この場合なら、ボールなどの投げていいものに誘導します。
良い行動をしたときにほめる
ダメなことをしたときに叱るばかりでなく、良いことをしたときにきちんとほめましょう。
よい行動をして褒められれば、子どもは親が自分のことを見ててくれると安心します。
食事中座って食べていたら、「座って食べて偉いね!」
とほめましょう。
ダメなことは目につきやすく、できたことは当たり前と思ってしまいがちです。
関連記事:ご飯中ウロウロ立ち歩く、座って食べない2歳児への対応方法
叱られることを繰り返す理由はなにか
叱られても繰り返す理由の一つは、叱られても本当にやりたいことだからです。
この場合は、正しく遊べるように誘導しましょう。
例えば
・テーブルにのり、ジャンプする。
→ ジャンプ台やトランポリン、マットを用意する。
・物を投げる
→ ボールなど、投げていいものに誘導する。
もう一つの理由は、叱られるために(かまってもらうために)わざとやっているです。
この場合は、叱れば叱るほどその行動を繰り返します。
叱られる行動をすると親が自分と向き合ってくれるからです。
この時にほかの遊びに誘導してもあまり意味がありません。
そのときに叱るだけでなく、普段からきちんと一緒に遊んだり、褒めたりすることが大切です。
そうすれば子どもは、ダメなことをして注目をひかなくても、見ててもらえるんだと安心して遊べます。
子どもがする行動の理由は何なのか
表面上でなく、子どもの心理が読み取れるように、普段から子どものことをしっかりと観察しましょう。
どんな時に叱るのか。こんなしかり方はNG
強く叱るのは、
・自分や他人がけがをしたり、危険なこと。
・人に迷惑をかけること。
・社会的に間違っていること。を中心にしましょう。
何でもかんでも叱る必要はありません。
きちんと説明してなぜいけないかを伝えて行くことが大切です。
また、人格を否定したり、人と比べるのはやめましょう。
人格ではなく、行動だけ否定するのです。
ダメな行動をやめさせるために、ご褒美になるもので釣るのもよくないです。
例えば、物を投げるのをやめないから動画をみせるなど。
そうしてしまうと子どもは、物を投げれば動画を見せてもらえると学習してしまいます。
環境を整える。基準を変えない。
してはいけないことは、できないように環境づくりをしましょう。
我が家では、テーブルをひっくり返せないように、ペットボトルを重りにしています。
台所に入ってはいけないと伝えるだけでなく、入れないようにベビーゲートを設置するなど、
安全にすごせるように工夫しましょう。
また、ダメなものはいつでも、だれに聞いてもダメと決めておきましょう。
昨日はよかったのに今日はダメとか、ママはダメといったのにパパは何も言はないのでは、
子どもは混乱してしまいます。
叱るとは、一度注意して終わるものではない
叱る、躾をするというのは、一度言い聞かせて終わりではありません。
正しいしかり方をしても、子どもはまた叱られる行動をするでしょう。
そのたびに、きちんと丁寧に繰り返し伝え続けることが大切です。
また、普段からきちんと子どもを観察し、何を求めているのか理解するよう心がけましょう。
そうすることで、子どもはわかっていないようでも少しずづ物事を理解し、
頭ごなしに叱るより何倍も早く社会性を身に着けることができます。
食事中立ち歩く子どもの対応は以下の記事を参考にしてください。
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